登山

【由布岳】中央登山口から西峰まで登山(大分県)

大分県の由布市に位置する由布岳に登山に行ってきました。東西に屹立した双耳峰を持つ由布岳は独立した美しい山で「豊後富士」とも呼ばれています。
由布岳は日本二百名山にも選ばれており、久住山と並ぶ大分でも代表的な山です。

大分の人気観光地でもある別府市と由布院の間にありアクセスしやすいことから県外だけでなく、海外からも人気があります。

私も数年前に九州を旅行した際に双耳峰が猫の耳のようにも見える由布岳に一目惚れ。いつか登りたいと憧れを抱いており、念願の由布岳登山になりました。

由布岳西峰登山ルート

 活動時間:3時間30分(休憩15分)

由布岳を登る登山口は3つありますが、中央登山口から登る人が多いです。

今回は西峰に向かうルートなので、合野越とマタエを経由して西峰を目指します。このルートは中上級者向きのルートです。

マタエまでは、危険個所もなく一般的な登山道ですが、マタエから西峰は鎖場や障子戸と呼ばれる絶壁の岩場を通るので難易度も危険度も高くなります。
今回のルートは下山も来た道を戻るピストンルートとなってます。
由布岳には水場がないので水分は前もって準備するようにしてください。

由布岳登山口情報

所在地
大分県別府市
駐車場
無料(約30台)
有料(約70台)

※トイレなどがある方が無料です。
 向かい側の登山口側が駐車場が有料(1日/500円)です。

トイレ
あり
アクセス
やまなみハイウェイ沿い
JR由布院駅から亀の井バス「由布登山口」下車

 

由布岳中央登山口までは、やまなみハイウェイ沿いにありますので車でもバスでも行くことができアクセス抜群な立地です。登山口までの道も険しくないので気軽に訪れることができます。登山口にはトイレや屋根付きのベンチもあるのでとても便利です。

中央登山口から由布岳西峰を目指す

登山口から正面に由布岳が見えます。
駐車場から登山道までは目の前にあり、入山届のポストも入口のところにあります。

まずは、草原の中を由布岳に向かって登ります。緩やかな登り道なので歩きやすく、思わずペースを上げてしまいますが息があがるのでハイペースにならないように登りましょう。

合野越と日向越の分岐になります。私は、マタエと経由して由布岳西峰を目指すので合野越方向に向かいます。綺麗とは言えませんが一応トイレがあります。この先はありません。

日向越の道は初心者向きのコースになり、由布岳東峰方面になります。

樹林帯の中を進みます。傾斜の緩やかな登り道が続きます。

▲合野越
開けており、ベンチもあるのでここで休憩する人が多い場所です。合野越は由布岳西登山口へ向かう道もありますので下山時は間違えないように注意してください。

合野越からの道もこれまでとあまり変わらない道のりです。

樹林帯の道から徐々に開けた道に変わり、景色が見えるようになります。

ここからザレ場に変わります。
岩がコロコロしており、これまでの道より少し歩きにくくなります。

見上げると真上には西峰と東峰が見れます。

山頂までまだまだ標高を上げていかなければと思ってしまいますが意外にも西峰と東峰の谷になっているマタエまでは30分程で行くことができました。真下から見ると両峰の姿が圧巻です。

マタエに向かう登りです。ここから傾斜が急になり岩がゴロゴロしています。これまでの道とは雰囲気も変わり始めます。

霞んではいましたが振り向けば由布院の街並みも一望できます。

▲マタエに到着。
由布岳の西峰と東峰の間になります。今回は西峰に登頂します。
マタエから西峰までは、ストックは締まって両手が使える状態で登頂しましょう。マタエ周辺から風が強かったり、天候が変わりやすくなります。

そのような状態での西峰登頂は危険なので、悪天候の際は無理しないようにしてください。
東峰の方は、傾斜の急な道を15分程登れば登頂できるので西峰に比べれば危険度は低いです。

マタエの先は火口になっています。
火口を囲む岩の一部に霧氷がついていました。

マタエから西峰に向かう道は東峰に比べて難易度も危険度も高くなります。高さ10ⅿくらいはありそうな鎖場を登ります。この先にもまた鎖場がもう一つあります。

▲障子戸
鎖が横に繋がっており、障子戸をトラバースしていきます。

横に繋がってる鎖を掴んで、指先くらいにしか足をかけられない岩場に足をかけて進みます。かなりの高さがあるので足を踏み外したら危険です。このスリリングな障子戸が今回の由布岳登山の一番の難関でした。

障子戸を過ぎれば一安心ですが油断は禁物です。
道幅が細くて傾斜のある道を越えれば西峰山頂です。

▲由布岳西峰
山頂に到着しました。
マタエから西峰まで20分程で行けましたスリル満点の道だったので達成感はありました。

由布岳山頂からの景色▼

山頂からは由布院の街並みや登ってきた火口の内側など360°のパノラマ風景を味わうことができます。

山頂の周りは広さはありますが、ベンチなどはなく、座れそうな岩などもないのであまりゆっくりすることはできませんでした。

下山は来た道をそのまま戻るルートでしたが、西峰からマタエまでの道は下山時の方が危険度が高くなります。両手も使い一歩一歩慎重に降りるようにしてください。

由布岳登山まとめ

由布岳はコースタイムは短めですが初心者から上級者まで楽しめるコースがあるのでレベルに応じた登山をすることができます。

マタエまでは初心者でも問題なく行けると思います。マタエから西峰まではスリル満点の道になるので不安な方はマタエで引き返すか東峰を目指してください。

豊後富士と呼ばれる美しい山を登れること、レベルに応じた登山ルート、途中から見晴らしの良くなる道のり。大分で登山する際は由布岳にぜひ登ってみてください。

今回は挑戦しませんでしたが由布岳は、火口の周りを一周するお鉢巡りもすることができます。

お鉢巡りは上級者向けです。私は西峰まで行く道で神経を使い切ったのでまた次回挑戦してみたいと思います。


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介護職をしながら旅に出るブログ。介護についてや旅先の情報を発信しています。