派遣働く際、派遣先との顔合わせがあります。派遣会社で紹介された施設に訪問して、施設内の見学や説明をしてもらう機会があります。
働く前に施設の雰囲気や、実際に働く人に質問できるが最大の利点です。
次の職場になるかもしれないので、施設見学でイメージを膨らませて少しでも自分に合う職場を探したいものです。
顔合わせの流れから質問する内容、チェックすべきポイントを紹介します。
私はこれまで、多くの施設で派遣介護士として働いてきました。派遣介護士の目線から施設をみていきます。
ここではまだ雇用契約は結ばれていないので見学してみて合わなそうだったら断ることもできます。
顔合わせの流れ
- 派遣会社の担当者と一緒に派遣先の施設に訪問
顔合わせまでの段取りは派遣会社が行ってくれます - 派遣先の人と面談
派遣会社が派遣先に紹介してくれます - 施設見学派遣先の方に施設の案内をしてくれます
顔合わせは、本人と派遣会社の担当者、派遣先の人で行われます。
派遣会社の担当者が中心になって進めてくれるので、質問されたことに答えたり、気になることを質問するだけでいいです。
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目次
面接と見学は違うの?
派遣法により面接は禁止されています。
- 事前面接
- 履歴書や応募書類の提出要請
- 年齢や性別を限定
- 適性検査
これらのことをすることが禁止とされています。
しかし、派遣の顔合わせが実質的な面接になっていることも現状で、落とされるケースもあります。
顔合わせ前に施設のことを調べておく
派遣会社から見学に行く施設名は教えてもらえるので、ネットで事前に調べておきましょう。
施設URLや老人ホーム検索サイトなどで情報はいろいろと出ています。施設の造りや入居者の人数、職員の人数など事前に確認することができます。
介護施設はフロアごとにわかれた介護業務をしているところがいいです。1フロアの人数なども調べられたら把握しておきましょう。
よく質問されること
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介護スキル
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これまでどのような職場で介護経験を積んできたか
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出勤可能な時間帯や曜日、出勤日数
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自宅からの通勤方法
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介護を始めたきっかけ
派遣先の人が一番知りたいことは介護スキルです。
派遣先の人も介護を経験しているので、介護歴や特養などの働いていた場所やどのくらいの規模で働いてたかを質問するだけで、介護スキルはある程度は判断することができます。
難しいことを質問されることはないのでこれまでの経験を語ってください。
介護士目線で見ておきたい場所
自分が実際に働くかもしれないので限られた見学の時間でしっかり確認しておきたいところを紹介します。
- 職場の雰囲気
- 食堂・トイレ・お風呂場
- 休憩室など職員用スペース
三大介護と呼ばれる、食事・排泄・入浴。介護業務でもこの3つが多くの時間をさきます。
施設によって設備は異なるので確認しておきたいところです。
造りを見ただけで、介助のしやすい造りになっているかわかります。
職場の雰囲気
施設見学の最大の利点は職場の雰囲気を見ることができることです。しっかりと見て置きましょう。
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職員が利用者と接する様子
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どのような利用者が入居しているか
この2つを意識してみると良いです。
忙しい施設や教育がしっかり行われてない施設だと利用者に対する言葉遣いや態度が雑になってしまいます。
また、入居している人が車椅子の人が多いのか、フロアにいる入居者の数など見て置きましょう。車椅子の利用者が多い施設だと介助する人が多くなります。
食堂(リビング)
入居者が食事やテレビを見るスペースです。1日の中で一番過ごす場所になりますので、介護士も食堂にいることが多くなります。
施設には2つタイプの食堂があります。
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フロアごとに食堂がある
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施設に入居している人が全員で食べる大きな食堂
個人的にはフロアごとに食堂がある方を好みます。
なぜなら、誘導が楽なのと、自分の担当する利用者だけを見ればいいからです。
大きい食堂だと、何人もの利用者を食事する度に誘導しなければいけません。
この誘導がなかなか大変です。何回もフロアと食堂を往復し、エレベーターも激混みになりなかなか業務が進まなくなります。
この誘導がなかなか大変です。何回もフロアと食堂を往復し、エレベーターも激混みになりなかなか業務が進まなくなります。
施設の入居者全員がまとまって食事をするので自分の担当しない利用者にも関わることになります。食事を配膳したり、都度必要なことに対応しなければなりません。
担当していない違うフロアの利用者の名前と顔も覚える必要があります。
お風呂
介護施設にはお風呂の種類もさまざまありますが、施設によって設備が全く異なります。
個浴(一般浴)しかない施設は注意です。介護施設には、車いすの人や寝たきりの人が入居しています。介護者の負担がかなりあります。
車いすの人でも入れる機械浴や寝たきりの人でも入れる寝浴の機械がある施設だと入浴介助も楽になります。浴槽の機械は高価な物なのであるかないかで施設の財政の見えてきます。
浴室も清潔に保たれているかも見ておきましょう。カビがないか、介助しやすい造りになっているかなど。
施設見学に行く時間帯によっては入浴介助中で見学できないこともあります。見れなかった場合は入浴の種類など設備を確認しておきましょう。
トイレ
どの介護施設も手すりが取り付けられているバリアフリーな作りになっていますが、チラッと見ておきましょう。
清潔に保たれているか、ウォシュレットが付いているか、介助しやすいように物品が置いてあるかなど。
私の場合は、トイレットペーパーがシングルかダブルなのかチェックしています。
シングルを使っているところはケチってるとみています。ダブルの方が値段は高いですが使い勝手はいいです。
サニタリールーム(汚物室)
トイレ介助やオムツ交換などの時に使う清拭をチェックしておくといいです。市販で売っているお尻拭きやトイレットペーパーだけだと排泄介助もやりにくくなります。おしぼりタオルを扱っていれば排泄介助はやりやすくなります。
汚染した際の洗濯方法も確認できればいいと思います。
汚物除去機が設置されている施設はかなりいいと思います。汚染した際の処理が非常に楽です。
休憩所
小さい施設だと職員用の休憩所がないところもあります。
大きい施設でも休憩所が狭くて職員でいっぱいなところもあります。
落ち着ける休憩スペースなのか確認しておきましょう。
質問しておいたほうがいいこと
面談の中で「何か質問はありませんか?」と聞かれます。
「どのように仕事を教えてくれるか」
これは確認しておいた方がいいです。派遣介護士でも最初の1,2週間は先輩社員が付いて教えてくれることが一般的です。
ですが、いきなり現場に一人で投入されることもあります。
派遣だから仕事しながら覚えてと言う施設がありますが、はっきり言ってそんな施設は断った方がいいでしょう。
利用者のことがわからないまま介護することは利用者にとっても介護者にとっても危険です。
最低でも最初の数日は付いて教えてくれる施設で働くようにしましょう。
顔合わせ後に不採用のこともある
派遣は面接禁止のはずじゃ。と思うかもしれませんが派遣先から断られるケースも珍しくありません。
派遣会社から「今回は見送りになりました」と連絡が来るので不採用の理由も曖昧なままです。顔合わせ後に本人が断ることももちろんできますが、派遣先から断られることもあると頭にいれといてください。
不採用になると、派遣会社が派遣先を探し、また顔合わせをしてからの就業となるので働くまで時間がかかってしまいます。なるべく早く仕事を決めたい。良い施設で働きたいと考えている人は複数の派遣会社に登録しておくことをおすすめします。
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